ツインソウル取り戻す旅(ひとりごと)
大きな大きな身体の魂
この世に生まれ出て
それはその一部で
わたしはその片足だった
そのことを
生まれた瞬間に忘れた
ずっと
片足で生きていきた
そのことの意識はもちろんない
一人、懸命に
自分が自分で有り続けるように
生きてきた
気付けば傷だらけだった
でも必死だったから
その傷にすら気付かなかった
ある日
運命の人に出会った
出会った瞬間
この人だとわかった
お互いに
そうしてその日に
付き合うようになった私達は
一緒に暮らすようになった
まったく別のところで
別の人生を生きてきたのに
同じ傷を持ち
持病も身体の弱いところも
全部一緒のわたしたち
毎日笑って楽しくて
そうして
私が病気になって
一人で進むことができなくなった時
彼が私を支えてくれた
それは当たり前すぎて
なんとも不思議だった
人に頼ることをしてこなかった人生だったから
ふたりで乗り越えて
わたしがまた一人で歩けるようになった
でもそれは病気になる以前よりも
楽であれれ?
と思った
また体調が悪くなった
彼が私を支えてくれた
彼が考えてくれたことは
私の松葉杖になった
私は歩けないのに
歩けた
なぜだろう?
すると
ふと見えたのだ
彼は私の左足だったのだと
今、歩いているのは
私ではなく
彼という左足と松葉杖があるから
私はこれまで
右足だけでずっと
ケンケンして生きてきたのだ
そして病気になる前まで
一緒に暮らしていながらも
ケンケンして生きていたのだ
お互いに
そうして思い出したよ
あなたは私の魂の一部だったとうこと
大きな身体
魂
その一部
右足のわたし
左足の彼
不思議なほど甘えられるのは
あなたが私の一部だから
当たり前に支えるのは
私があなたの一部だから
片足を怪我したら
それを支えてあるくのが当たり前のように
当然な不思議
病気になって
私たちは
自分達の魂をありありと見た
これからは
お互いがケンケンではなくて
魂の行きたい方向へ
息を合わせて進んでいく
右足と左足
ただ並んで
横にいて
時々足を組んで
下の人が痛いっていって
時々
片方の足を踏んじゃったりしてつまずいて
そんなことは
これからもあるかもしれないけど
もう
ケンケンしなくていいんだね
行き先を話し合ってちゃんと定めれば
必ずふたりで行けるんだね
もう
わたし
倒れることはないね
あなたも
倒れることはないね
私は利き足だから
いつも私が最初の一歩を歩み出す
これまでは
あなたも自由に歩きなさいよ
と思っていたけど
あなたは
わたしの一歩が大好きで
一緒に行くのが好きだということを知った
かわいい私の左足
一緒に夢を見よう
ハートはひとつだから
一緒に進もう
魂の身体はひとつだから
もうなにも
こわくないね
ね
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